「とりあえず米国株インデックス」は危険

以前の記事でインデックスファンドの優位性について説明しました。

では、インデックスファンドの中からどの指数に連動したファンドを選ぶべきか。

最近は、NYダウやS&P500指数などの米国株インデックスファンドにとりあえず投資しておこうと言った感じの論調を雑誌やYoutube等メディアで頻繁に見かけます。

なんだか少し違和感も感じてしまいます

ジョーロ
ジョーロ

こんにちは。ジョーロと申します。現在は地方で家業を手伝っていますが、大手証券会社でのフィナンシャルアドバイザーや、大手投信評価会社でのファンドアナリスト、国内外の資産運用会社でのファンドマネージャーやレポーティング等として従事していた「投信の元プロ」です。金融機関の立場ではなく、投資家の立場に立った有益な情報をお伝えできたらと思います。

資産クラス別のリターンは毎年順位が変動する

国内株式、国内債券、先進国株式などの、資産クラス別リターンの順位を見ると、毎年激しく入れ替わっているのが分かります。例えば、国内株式は2015年に1位でしたが翌年には最下位となっています。一方で、国内REITは2017年に最下位でしたが、2018年には1位になりました。一つの資産クラスに集中投資するとリターンが大きく変動する可能性がありますので、複数の資産クラスに分散投資することでリスクを低減することができます。

引用元: モーニングスター 資産クラス別リターン

2012年から2021年の足元10年間で見ると、先進国株式のパフォーマンスが概ね良好でした。10年間のうち8年で上位2位以内にランクインしています。この先進国株の良好なパフォーマンスをけん引しているのが、構成比率の約5~6割を占める米国株です。FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の影響で米国の株式市場が堅調に推移しました。

この10年間だけを見ると、とりあえず先進国株や米国株インデックスファンドを保有するという選択肢は正解だったと言えます。米国株で利益を得た人は多いでしょうし、彼らが米国株を周囲にお勧めしたくなる気持ちも分かります。

しかし、今後も同じ環境が続くかどうかは誰にも分かりません。毎年、経済評論家や著名なアナリストたちが相場見通しを発表したりしますが、、、リーマンショックやコロナショックのような急落は事前に予測できませんよね、、、未来は不確実です。

相場のサイクルは変わる

相場のサイクルで見てみましょう。

2008年のリーマンショックを契機とした金融危機後、FRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとする各国の中央銀行は大規模な量的緩和を実施しました。その結果、株式市場は金融相場と業績相場を経験し、堅調に推移していました。2022年からはインフレへの懸念から各国の中央銀行が利上げに転じたことで、足元は逆金融相場に突入しているとの見方があります。

画像 ジョーロ(株)

それぞれ4つの相場には明確な定義はなく、必ずしも4つの順番通りきれいにサイクルを繰り返すとは限りませんが、今後は逆業績相場に移行する可能性もあり、先進国株や米国株が大幅上昇を継続する環境ではないかもしれません。

集中投資より分散投資を

ジョーロ
ジョーロ

足元10年間は米国株を中心とした先進国株のパフォーマンスが好調でしたが、未来の事は誰にも分からないので、長期間の投資は複数の資産クラスに分散投資するのが良いでしょう。

資産クラス別のリターンの順位の変動は激しく、ある年のリターンが良くても、翌年は軟調なリターンになることは往々にして起こります。資産形成においては、1年間のパフォーマンスで一喜一憂するのではなく、長期間のパフォーマンスを判断すべきです。また、1つの資産に集中投資すると、その影響を大きく受けてしまうので、複数の資産クラスに分散投資することでリスクを低減することが大事です。

本日はここまで。それでは、チャオチャオ!

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